◆いよかん◆
“愛媛のいよかん・いい予感”。 そんなキャッチフレーズで全国に多くのファンを持つ愛媛の特産品。 みかんとオレンジの交配種で、口の中に広がる甘さと香りが最高です。 1886年(明治19年)に山口県阿武郡東分村の中村正路方で発見された偶然実生を、明治22年に温泉郡道後村持田の三好保徳が松山に持ち帰り増殖させたのが、愛媛のいよかんの始まりです。 当時は「いよみかん」と呼ばれていましたが、昭和5年に「いよかん」と改名されました。
=いよかんの産地=
愛媛県のほぼ全域で栽培されていますが、なかでも、松山市・温泉郡・伊予郡・北条市をエリアとするJAえひめ中央が主要産地となっており、八幡浜(JA西宇和)、今治(JAおちいまばり)がそれに次ぐ産地となっています。
◆ポンカン◆
インド東北部を原産地とし、我が国には台湾から伝来。 年間平均気温18度以上の温暖な地方が栽培適地。 ヘタの周辺が突き出ていて、黄橙色で球形や扁球形の果実は温州みかんより大きく、果皮はむきやすく、甘さとまろやかな風味、特有の香りが特徴です。 果肉も袋も柔らかく、中には種子があります。 愛媛のポンカンには太田ポンカン、今津ポンカン、吉田ポンカン、森田ポンカンがあり、県産ポンカンの主流は今津ポンカンです。 これは昭和25年愛媛県北宇和郡吉田町の今津伊勢夫氏が高知から穂木をもち帰り宇和ポメロとい夏橙に高接して生まれた品種です。
=ポンカンの産地=
ポンカンの産地は愛媛が日本一で、全国の約28%ものシェアを占めています。
◆デコポン◆
ミカンにオレンジを交配させて生まれたのが清見。その清見にポンカンを交配してつくった新品種がデコポンです。 果実上部が突出しているカタチから「デコポン」と名付けられました。 果皮がむきやすいことに加え糖度も高く、食味がきわめてよいことから温暖な気候に恵まれた各地域で生産が増えており、生産農家にとっても、消費者にとっても注目の品種といえます。1997年に、デコポンという商品名で全国統一されました。
=デコポンの産地=
県内においては、かんきつ産地のほぼ全域で栽培しています。 デコポンはいよかん、甘夏等の更新品種として、JAえひめ中央(伊予・温泉)、JA西宇和、JAおちいまばりが主体になり生産しています。
◆清見タンゴール◆
温州みかんとオレンジの交配種で、果汁が豊富。 とろけるようなまろやかな味が人気です。温州みかんに似て無核性で果肉は柔らかく、完熟すると袋ごと食べられ、果皮にはほんのりオレンジの香りがあります。 冬、霜の降りない温暖な地方が栽培適地で、2〜3月上旬に熟し、3〜5月が旬です。
=清見タンゴールの産地=
愛媛県内においては、その代表的かんきつ専作地帯であるJA西宇和管内を中心として栽培されています。愛媛に次ぐ産地としては和歌山、佐賀、熊本、大分、広島などがあります。全国第1位の生産量をほこり、そのシェアは34%にも及びます。
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